「骨折はしていないのになんでレントゲン撮るんですか?」
【要点】
レントゲン検査は「骨折の有無の確認」だけにするわけではないです。
「骨の異常」以外にも色々と調べたい所があり、レントゲン検査を行います。
【内容】
「骨折はしてないと思うのでレントゲンは要らないです」
これ、結構良く言われます。
もちろん、レントゲン撮影は骨折の診断にかなり重要ですが、実は骨折以外の診断にも有用です。
例えば変形性膝関節症(写真は日本整形外科学会のHPから)
関節裂隙(かんせつれつげき:関節の「すきま」)がどれくらい狭くなっているかや、骨棘(こつきょく:骨のトゲ)、骨硬化(こつこうか:骨が硬く変性している部分)などの有無や程度を調べます。
膝に限らず、他の部位でも「本来あるべき隙間が狭くなっている」「骨の並びがおかしい」「昔骨折した痕跡(陳旧性骨折と言います)」などがわかる場合があります。
捻挫の場合には関節の隙間に差が出ることで靱帯の断裂や損傷がわかることもあります。
関節炎や軟部腫瘍などで「石灰化」の有無を調べたりすることもあります。
また、骨折を含め、上記の異常が無いことを確認するためにレントゲン撮影を行うこともあります。
状況によりCTやMRIなどの精密検査を追加することもありますが、当院にはCTやMRIは無いので他院に検査を受けに行っていただく必要があるので、費用やお時間がかかります。
(もちろん、必要な場合はCTやMRIをお勧めいたしますし、ご希望の場合は連携している医療機関に手配いたしますのでご遠慮なくお申し出ください)
「とりあえずレントゲン撮りましょうか」
と、居酒屋で
「とりあえずビール」
みたいなノリで言ってしまうせいで誤解を招いてしまっているのかもしれません。
「レントゲン撮ったら儲かるんやろ?」
と言われることもあるのですが、当院の場合はレントゲン撮影は医師が行いますので、
無駄なレントゲン撮影は患者さんにとっては「お金の無駄」、医療機関にとっては「時間の無駄」になるので
少なくとも当院では無駄な検査をお勧めすることはありません。
(骨折や関節の変形など明らかな異常が見つからず「結果的に無駄で済んで良かったですね」となることはあります)
ご理解とご寛容の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
院長
