「誤診」だったらよかったのに
医師として「誤診」はなるべく避けたい事ではあります
ただ、時々「誤診だったらよかったのに」と思う事があります
先日、「症状だと骨折っぽいけど、レントゲン写真だと骨折じゃないかもしれないけどはっきりしないから念のため・・・」と病院に紹介した患者さんがいました
「私としては『骨折っぽいから精密検査お願いします』と紹介して『折れていませんでした』となると赤っ恥なんですが、○○さんにとっては誤診の方が良いですよね」
とお話しましたが、患者さんも「先生には失礼やけど、折れていませんように・・・」と返してくださいました
心の中で「誤診だったら(実は骨折していなかったら)いいな」と思いながら紹介状を書いて紹介先に向かっていただきました
残念ながら私の診断は正しく、骨折しておられて手術が必要な状態でした
患者さんにとっては「骨折が誤診(実は骨折していなかった)」の方が良かったかもしれません
もし骨折を見逃していたら、その患者さんはもっと悪い状態になってしまうかもしれません
病院の先生から「骨折されていたので手術させていただきます」と言うお返事を読みながら、ホッとしましたが、
「やっぱり誤診だったらよかったのに」と少し残念な複雑な心境でした
※患者さんの個人情報保護の為、脚色している部分があります
